ベトナム不動産事情 レッドインボイス(政府指定領収証)について

Posted on 2022年4月14日

ベトナムにてアパートを借りる際、お勤め先の法人名義にて賃貸される外国人の方が多くいます。

アパートの賃料も会社の経費として処理することから、レッドインボイス(政府指定書式の領収証)を必要とします。

このレッドインボイスの取り扱いにて解説していきます。


個人オーナーさんでもレッドインボイスは発行できるの?

レッドインボイスについては法人登記した企業、または個人事業主として事業登録された方しか発行できません。

では、サラリーマン大家さんから借りた物件ではレッドインボイスの発行はできないのでは?といった問題があります。

当然、企業でもない一般の大家さんですから、レッドインボイスの発行はできません。

ただし、代わりに大家さんが受領する賃料に対しての所得税を納税した証明書を持って、借主である法人は経費処理することが可能となります。


大家さんはちゃんと納税して証明書を発行してくれるの?

企業からすると個人のオーナーさんが面倒くさがらずに、ちゃんと納税して納税証明書を発行してくれるか不安になるかと思います。

弊社ではお客様が個人のオーナーさんと契約した場合、納税関係書類の作成、申告業務もオーナーの代行として行っておりますので、ご安心いただけます。


賃料に含まれるVATって二重で取られてない?

どんなことか説明しますと、例えば賃料の中に含まれる電気代や水道代、日本語テレビの利用料はオーナーさんが各プロバイダーに費用を支払う際、VATも一緒に支払っているのではないか?

その費用を家賃に込みにした場合、総トータル賃料にVATをかけるとさらに余分にVATを払っているのではないか?

といった声も多々あります。

現在の法律では賃貸契約書に記載される賃料(大家さんが受領する総賃料)に関してはあくまで賃料といった形になってしまうので、その総賃料に対しVATがかかってしまいます。

現状では、各サービス料に付加するVATを別に計算して、総賃料を減らすといったことができませんのでご注意ください。